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「スタートアップ」の街で”成長の芽”を見いだす

株式会社グロースアシスト 代表取締役 岸原稔泰
http://growth-assist.co.jp

企業の成長支援を通じて地域経済への貢献を実現

新人が経験するはずも無い貴重な体験が、現職への転機に

私は北九州市の生まれで、〝鉄の町・労働者 の町 〞という無骨な雰囲気が漂うこの街で、多感な時期を過ごしました。

現在の私しかご存知ない方には信じてもらえないかもしれませんが、10代の頃の私はスポーツ少年で、小学生時代はソフトボールチームの4番・ファースト。高校時代は男子新体操部に所属し、国体の団体戦で3位・インターハイでは5位入賞を果たしたチームの、キャプテンを務めていました。当然、身体も鍛え上げていて、その当時ならバック転で校庭を一周できたと思います。本当ですよ(笑)。

大学進学後、アジア地域研究のゼミに所属。アジア各国の歴史や経済、政治について研究しながら、アジアを中心に海外旅行にも出かけました。ちょうどその頃、『アジアの時代』がやってくるという論調が各方面で高まっていたので、将来は、急成長するアジアを舞台に活躍したい…という思いが強まり、大学卒業後は国際流通企業に入社。経営企画部門に配属されたのですが、入社1年も経たない年末、銀行が入り、秘密裡に会社再生計画を検討し始める事態に…。

まだ新人だった私は、とにかく銀行側の求めに応じ、深夜2〜3時頃まで資料制作に明け暮れる日々を過ごしました。翌年9月、ついに会社が経営破綻。そこからは、スポンサー企業や裁判所に提出する資料と更生計画の作成、監査法人の監査対応や情報開示と、新入社員が体験 するはずも無いような貴重な経験を積みます。

この経験を活かして、企業をサポートするような仕事をやってみたい…。そういう仕事が、私の天職だったのではないか…。故郷に戻り、そんなことを考えながら再就職先を探していたところ、ちょうど設立メンバーを募集していた当社の求人広告を発見。すぐさま応募したのが、現職のスタートラインです。

〝ITバブル〞の崩壊を機に親会社からの独立

当社は、株式公開専業の証券会社の子会社として設立された新会社でしたが、その当時はまさに、ITバブルのど真ん中。社名に「ドットコム」を付けただけで、ベンチャーキャピタルから資金調達ができるような時代です。その後、NASDAQ の国内進出を機に各証券取引所に新興証券市場が設立され、IPO(新規公開株)のブームも加速しました。

その中で当社も、未公開株式市場グリーンシートへの株式公開支援を中心に展開し、その後、証券取引所上場支援に事業を拡大しました。しかし、06年のライブドアショックや年のリーマンショックを経て、年間200社ほどの上場 企業数が、2009年には年間19社に激減。一気に〝冬の時代 〞へと突入します。親会社はIPO専業でしたから、その影響をモロに受けることになりました。

そこで、子会社を整理しようという話になったのですが、当時のメンバーで株式も引き受け、当時東京の親会社に出向していた私も戻ってきて代表を引き受けることにしました。厳しい時期でしたが、ベンチャー企業を支援する仕事にはやりがいを感じていましたし、必要とされる仕事だという信念もあったので、自分たちだけでやり直そうと決意しました。

その後、株式市場の回復に伴って上場件数も徐々に回復。どうしても東京のIT系企業が中心のIPOですが、当社は地元でのIPO支援 体制を充実させました。上場支援以外にも、事業計画作成や財務管理、金融機関への対応を行う「財務部長代行サービス」や、「M&Aアドバイザリー」などの業務を強化。東証マザーズ4社、福証Q-Board社中8社の上場を支援するなど、九州の上場コンサルティングではトップ実績を飾りました。

16年5月からは、大手監査法人での監査経験を持ち、当社とは業務協力関係のあった公認会計士の大山裕司が、専務として経営参画してくれるようになりました。IPOの際は主幹事証券会社と監査法人のそれぞれが、上場希望企業への指導助言を行うわけですが、大山専務の参画により、両者の立場からのサポートができるようになりました。これは、同業他社には無い、当社だけの特徴であり強みだと自負しています。

事業内容と理念をそのまま新社名に

会社創業17周年・独立から7年経ったのを機に、当社は先ごろ、社名を「(株)グロースアシスト」に変更。「成長」を「支援」するという、当社の事業内容と理念を、そのまま英語にした社名です。

文字通り『成長を支援する会社』として、財務支援を中心にしながら、企業の成長に必要なリソースの獲得、適切なステークホルダーとのコミュニケーション支援を通じて、これからも企業の成長に貢献したいと考えています。具体的には、アライアンス先とのマッチング、金融機関や資本市場からの資金調達の支援、M&A・事業承継時の資本政策面でのアドバイス、人材 の確保・育成など。企業の成長に必要なことで、当社に出来ることであれば、何でもお手伝いしいと思います。同時に、大山専務が得意とする不動産分野においても、専門的なサポートとIPO及び財務支援を強化していく考えです。

一方、社業とは別に、(一社)StartupGoGoの代表理事として、起業支援イベント「StartupGo!Go!」の開催をはじめ、福岡における起業家支援活動に積極的に取り組んでいます。〝ITバブル〞の時代と比べ、現在はビジネスモデルがしっかりと描けている人や、最初から世界を目指している人がStartupの世界に入ってきており、支援する側も、独立系ベンチャーキャピタルが主導するなど、プレーヤーが 様変わりしています。ようやく日本も、本格的なStartupの時代に突入しつつあるのではないでしょうか。

そうした中でグロースアシストは、資本市場に長年関わってきた経験から、ベンチャーキャピタルや証券会社、監査法人、証券取引所といった資本市場サイドと、企業との橋渡し役を担っていきたいと考えています。

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